2009年11月アーカイブ

 学園の校庭が青々と茂る芝生で覆われました。東京都の緑化対策の一環として都内の校庭に芝を植えて、むき出しの広大な土の校庭を緑の絨毯に変えようとするものです。

 都心の景観を上空からながめた写真は、コンクリートの建物やむき出しの土地の合間に樹木がぽつぽつと茂っている緑少ない都市空間を見せています。

地球温暖化や緑化対策が叫ばれる中、校庭を天然芝生化するのは緑地面積の増加にもつながるエコ化対策の一つなのです。

校庭の緑地化の恩恵は環境問題対策にとどまることなく、学校教育の現場にも大きな効果をもたらすことが期待されています。

 この芝生の上でたわむれる子ども達は何を感じているのでしょうか。寝ころぶと鼻をついてくる草の匂いのする心地よさ。あちこちでアリや虫が這いずり回っていたり。また、うっかり靴で蹴飛ばしたところが枯れてしまったり・・・・。これまでの土とはちがう生き物を相手にしていることに自然に気づいていってくれたらいいのですが。いやいや、そんなことは気にする必要もなく、芝生は子ども達に芝生という生き物の存在をじわじわとアピールしていってくれるでしょう。実際に芝生の上の子ども達はとても元気なのです。また乱暴にすると芝生は生き物として敏感に反応することも身体で知りはじめています。

芝生という生き物との語らいが、子ども達のこころの中に青々とした芝生が広がるように、確実に響いていくことを願うものです。

 私たち教師にとっても芝生の緑の上にいる子ども達は、以前にもまして活き活きと映ります。大勢のそんな動き回る子ども達を見ていると、まるで活発に飛び跳ねる『分子の運動』のようにも感じられます。きっとそのためでしょう、学園全体が一層はつらつとしてくるのです。それも、ここにこうやって広がっている芝生がもたらす自然の力のおかげなのだと思います。

 

                   

    化学室のフラスコより

 11月1日(日) 小野学園では、11月から芝生のグランドが全面使えるようになりました。芝生に入ると走り出したくなります!(中高生と幼稚園児が一緒に走っています。)
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 芝生の上では、自然と寝転びたくなります!靴を脱ぎたくなります!
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 「オープンキャンパス」では、ウインブルドンのように天然芝のテニスコートで体験テニスとなりました。
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晩秋です。
夜の時間が1年で一番長い季節がやってきて、家で過ごすことが多くなりました。
こんなときには本を読みたくなります。

 ところで、私には前々から「社会のリーダーとなるような人の中に、『1週間に10冊以上の本を読む。雑誌は10誌以上に購読している』というような人がいるけれど本当にそんなに読めるものだろうか」という疑問がありました。
 
 自分はどんなにいそいでも、まるまる1日かけて1、2冊程度しか読めませんし、なかなかその時間もとれないので、1週間にせいぜい1冊程度しか読めないからです。

しかし、先日、「読書の作法」というような本を読んでいて、その疑問が解けました。
いわく
「本は全部読まない」
「必要なところ、興味のあるところだけを読む」
「雑誌は1度読んで、必要な部分だけ切り抜いて、直ぐに捨ててしまう」
「つまらないと感じた本は、時間の無駄だから、最後まで読まない」
「自分にとって有益だと感じたら、暗記するくらいその本を読む」

「そうだったのか」と思いました。
「本を買うとどんな本も最初から読み始めて、最後まで読もうとしていたら、たくさんの本は読めないけれど、そうやって読めば、たくさん読めるし、自分にとって有益な本にも出会える確率が高まる」と目から鱗が落ちる思いでした。

そのとき以来、そんな本の読み方を心がけています。
まだ1週間に10冊というペースではありませんが、この読み方を知る前より、ずっとハイペースで本を読むことができるようになりました。

幸い本校の図書館には24000冊の本があり、毎年1000冊程度のペースで増えています。秋の夜長、自分に合う本を見つけるために、今日も図書館に行こうと思います。

国語科M

小野学園では、本年度より理科教育推進部を中心に中学2年生がホタルの自生に関する研究を始めました。都会の環境の変化にともない、自然が失われつつある都会の中で現在の環境問題を考えながら、来年の夏、小野学園内でホタルが舞い光輝きながら夜空に飛んでいることを夢に日々観察をしながら育てています。

生徒達は生まれてから一度もホタルを見たことがありませんでした。そこで、今年の7月に福島県鮫川町に12日で自分たちの目でホタルを見て、その驚きと感動を全員が感じ取ってきました。鮫川村の環境(里山)、水、田んぼ、森など・・・夜になると真っ暗で、物音ひとつしない自然。その中でホタルが舞っている姿を見て生徒達は「これがホタルなんだ」「ねぇ見て、満天の空に星が降りそそいでいるよ」・・・

その体験を参考に自分達の手でホタルを自生させてみたいという思いがわきあがり、本格的に10月からスタートしました。

現在は、自分達の研究テーマにしたがって研究を開始しています。

ただ飼育するだけでなく、班によってテーマが違うので失敗するかもしれませんが、その失敗をもとに研究テーマが達成できれば良いと思っています。それぞれの班では、餌になるカワニナの研究や発光サイクルなど・・・難しい問題への取り組みがスタートしました。全員でホタルを題材に10年度の東京の自然環境を考えられ、どうすれば温室効果ガスや地球温暖化問題を解決できるようになるか、みんなで助け合いながらスタートしました。

                                        理科 Kより

  10月16日(金) 小野学園の理科教育の一つS.P.P.(SCIENCE PARTNERSHIP PROJECT)の一つとして、「ホタル自生プロジェクト」(地域でホタルが育成する環境を造り、ホタルの自生を目指す)があります。その「」の幼虫第1期生が届きました。
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 生徒は4つの班を作って、各班には水槽が与えられ、休日も当番で飼育にあたります。
 先ずは、育
成しながら、餌(カワニナ)の生態、水質、温度(水温・気温)、等の観察からホタル成⇒ホタル自生まで、必要な知識積み
ねていきます


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 の幼虫です。始めは毛虫みたいですが、ずっと見ているとかわいく見えてきます。未来の「光」が遠くに見えたからでしょうか。来年はこの中の幼虫が全員ってくれることを祈ります


国語科のTです。

 

いつも元気な生徒たちで大変よいのですが、その元気のよさに圧倒されていることもしばしばあります。過日、高校二年生の北海道修学旅行に私も同行しました。開放感に満ち溢れた生徒たちは、普段の5割増しのパワー。その笑い声と叫び声に、普段見られるはずの野生動物たちは身の危険を感じたのか、一匹も見ることができませんでした。現地の方も、「一匹もいないなんて、普通ではないですね」とのこと。引率の体育科の先生に、「動物が逃げるほどさわぐな!」と本気で怒られていたことが、今でも忘れられません(体育科の先生も私も、特に「ナキウサギ」が見たかったのですが、見られなかったのは本当に残念でした)。

 

 さて、その高校二年生。北海道で「食育」を体験してきました。自分たちで野菜を収穫し、もぎたての野菜をそのまま食べる。新鮮な野菜の味を味わった生徒たちの中には、嫌いだった野菜(ピーマン、ナス、トマトなど)が食べられるようになった子もいます。もちろん、バーベキューやカレーなど、料理しても抜群です。そして、生徒たちを受け入れてくださった、農家の方々。まるで自分の娘か孫が訪ねてきたかのような、笑顔で心優しいおもてなしに生徒も、そして引率した教員一同も大変な感動を覚えました。

さて、札幌プリンスホテルでは、「食育」の一環として「黒千石」を使ったお料理をいただきました。「黒千石」に多く含むアントシアニンは、目の機能を向上させる成分があるそうです。また、免疫力を高める物質が含まれていることも、北海道大学の西村教授によって研究されている食材です。その「黒千石」を使って、高校二年生が家庭科調理実習を行いました。生徒にとって、初めて調理する食材であり、どのような料理が出来上がるか、私も楽しみにしていました。さて、その出来栄えですが・・・・・・


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 味までお伝えできないのが残念なくらい、とても美味しくできました。ご飯と炊き込んでも、トマトソースと混ぜ合わせても、生地に混ぜてもデザートにしても、何にでもよく合うのです。そして、調理を担当した高校二年生のアイディアとその料理の腕前に、本校の生徒ながらただ感心するだけでした。

 本校に赴任して一年目の今年。わからないことも多いまま、日々の学校生活に追われています。ですが、元気で明るい生徒たちに(すでに元気のよさでは負けているかもしれませんが)負けないように、私もがんばっていきたいと思います。

国語科Tでした。