2011年1月アーカイブ

英語科のTです。アメリカで最も有名な詩人のエミリー・ディキンソン(Emily Dickinson)が書いた“919”という素敵な詩があります。

 

919 

 

If I can stop one Heart from breaking,    

I shall not live in vain;

If I can ease one Life the Aching,

Or cool one Pain,

 

Or help one fainting Robin,

Into his Nest again

I shall not live in Vain.

 

 

(拙訳)

もし誰かの心が悲しむのを止められたなら

私の人生は無駄にはならないでしょう

もし誰かの命の痛みを和らげてあげられたなら

誰かの苦痛を鎮めることができたら

 

弱っているコマドリが巣に帰るのを

助けられたなら

私の人生は無駄にはならないでしょう

 

 

 この詩には、誰かの役に立ってこそ、自分の人生に価値があるのだという利他的な思想が現れていますね。けれども「もし〜なら」と仮定されて、「私の人生は無駄にはならないでしょう」(“I shall not live in vain”)というように未来形で語られていることに注目すると、他者のために生きたいけれど、この詩をうたっている「いま」の時点ではそれができていないということが含意されていることがわかります。人間は自分本位であるくせに、心のどこかで、利他的であろうとしてしまうけれど、なかなかそうやって生きられないものなのかもしれません。

 宮澤賢治は、「雨ニモ負ケズ」の中で「自分を勘定に入れずに」「東に病気の子供あれば / 行って看病してやり / 西に疲れた母あれば / 行ってその稲の束を負い」というように、利他的な思想を表現していますが、「そういうものに / わたしは / なりたい」というように最後を締めくくっています。この最後の1フレーズからは、ディキンソンと同じように、利他的でありたいけれどそうなりきれないという気持ちを読み取ることができます。利他的になるのはなかなか難しいけれども、そうやって生きることができたら、きっと人間は幸せなのでしょう。

 そんな幸福感を得られる職業が、学校の先生なのだと思います。生徒の可能性を引き出してあげることが教育の役割だとしたら、生徒という他者の成長のために行動するのが私たちの義務(と同時に権利)であるし、それこそがこの仕事のやりがいなのです。

もちろん他の職業が他者のためになっていないということではありませんが、例えば地図を作成したり、フェイスブックを運営したりするよりは、誰のためになっているのかが直接的で明確なので、自分が他者の役に立っているという実感が得やすいのでしょうね。

 

 

◇◇◇

 

 

小野学園では、月曜日の放課後を利用して、英数国3教科を苦手にしている生徒を対象に補習を行っています。私もいつくかのクラスを担当しています。

ある程度自分のペースで勉強できることもあり、参加者は集中して補習に取り組んでいます。教員の方も、英語が出来なかった生徒が徐々にできるようになっていくことに喜びを感じたり、英語を苦手にしている生徒がどういう間違いをする傾向があるかがわかったりすることがあり、ある意味で、楽しんで補習を行っています。

その補習の時間に印象的なことがありました。

ある時間のあるクラスで、英文の音読をする使用としたとき、どうしても音読をしようとしない生徒が1人いました。それまで積極的に授業に参加していたのに、音読をするというときになって、その生徒の表情は曇り、うつむき加減になってしまいました。さあ読んでみようと言っても、嫌がって全く声を出そうとしませんでした。英語を声に出すことが恥ずかしいという気持ちはよくわかりますが、自分自身が中高生だった頃を含めても、あれほど拒否反応を示す人に出会ったことはありませんでした。

 どうしてそんなに音読が嫌なのか理由を聞いたところ、小学校のときに英語の授業でクラスメイトに発音を笑われたことがあり、それがトラウマになっているということでした。この生徒にとって、英語の時間に行う音読活動が苦痛でしかなかったのかもしれません。   

私はそれまで彼女のトラウマに気づけなかったことに愕然としました。ただ、言語を学ぶ上で音読の効果は無視できないものなので、この生徒が音読をするようにしなければならないと思いました。そこで、まず彼女に話したのは、正確な発音なんて最初からできるものではないし、もし今できなくても、練習すれば必ずできるようになるということでした。それから、できないところはしっかり教えるから、少しずつ英語を声に出そうと言って指導していきました。だんだんと声を出すようになってきて、今では、英語を発することにためらいを感じていないようです(彼女の発音は決して悪くはありませんでした)。

私はこの一人の生徒の痛みを和らげることができたのだろうと思います。だから、私の人生は無駄になっていないはずです。たぶん。

 

英語科T

 1月18日(火) 快晴の昭和記念公園で、恒例の「マラソン大会」が行われました。
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 雲一つない青空からは、太陽の暖かい日差しのもとで全員集合しました。
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 2011年新しい年がスタートしました。
 マラソン大会も、全員が自分で決めた「自分の目標タイム」に向かってスタートしました。
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 「自分の目標タイム」に近づき、超える努力を称える「マラソン大会」です。
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 自分の目標に向かって走ります。
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 受験生の皆さん!

 いよいよ入試もスタートしました!

 自分の目標に向かって最善をつくしてください!

みなさん、こんにちは。数学科のkです。

先日、センター試験がありましたね。

私の教え子も今年大きなトラブルもなく無事受けてきました。

あとは良い結果がでるのを祈るばかりです。

 受験といえば、中学受験・高校受験・大学受験…。

みなさんは受験でどんな体験をしましたか?

私が体験した受験で印象的なのは中学受験です。

今回は中学受験のために通った塾での私の体験談です。

 私が塾に行き始めたのは小3のとき。

ある私立中学の合格を目指して塾に入りました。

 この塾に行ったことが今の私がいる原点かもしれません。

ホントにいろんな意味で…。

放課後は友達と遊べず、まっすぐ家に帰り塾に直行して19時まで勉強。

まわりの子が遊んでいるのを何度羨ましく思ったことか。

もしこのとき塾に行っていなかったらどうなっていたか?

塾に入ったのは偶然なのか、それとも偶然という名の必然なのか。

不思議な気がしてなりません。

 私はこの塾で二つの壁にぶち当たりました。

一つは国語です。

人並み程度に国語はできていましたが、あるきっかけでできなくなりました。

それは慣用句を使った例文を作りなさいという問題です。

慣用句の意味を理解して文章を作っても先生からOKがもらえず、

何度も何度も文章を考えた挙句、挫折です…。

何がいけないのか自分でわかるはずもなく、先生からも教えてもらえず、

これがきっかけで国語が嫌いになりました。(国語嫌いは現在進行中です笑)

 もう一つは算数のことです。

当時、算数には絶対の自信をもっていました。

学校のテストでトップ、塾のテストでも毎回トップ。

しかし、そんなうまい話しもずっとは続きませんでした。

小5のときの話しになります。

塾に通称「社長」がやってきたのです。

なぜ社長なんてあだ名がついたのかというと、

入塾するや否や、どの科目のテストでも毎回トップを取り続けたのです。

授業の呑み込みももちろんピカイチ。

このとき、はじめて自分よりも算数ができる社長を目の当たりにしたのです。

自分(・・)の(・)好き(・・)な(・)こと(・・)だけ(・・)には負けず嫌いを発揮するあまのじゃくの私は、

社長を追いこそうと必死で算数を勉強していました。

社長がいたから必死で算数を勉強したのかもしれませんが、結局中学受験を終えるまでに社長を追い越すどころか追いつくことさえできなかったので悔しい思いをしたのを覚えています。

 毎年受験シーズンを迎えるとこんな当時のほろ苦い過去を思い出します。

そして、中学受験の大変さ、孤独さを知っているだけに中学受験の小学生を見るたびに、

心が苦しくなります。

これから受験を控えたみなさんに合格のお花が咲きますように。

こんにちは理科室のカピバラNです。

いよいよ、今週末にやってくるセンター試験を前に今日の直前講習で高校3年生の生徒に言ったことをご紹介したいと思います。

当たり前のことですが以外にやってしまいがちの部分もあるかと思いますので参考になればと思い書かせていただきます。

―受験前に気をつけること―

①直前の生活はいつもどおりを心がける
 受験直前の生活は、基本的には「普段どおり」が一番です。普段どおりの食事、生活を心がけましょう。

②起床時間
 朝は、試験会場に開始30分前に到着する時刻から逆算した、当日起きねばならない時刻に起きる訓練を、始めること。(特に深夜に勉強する人)
 試験スタートの2時間前には起きていないと頭の働きが悪いようです。

③入試までに勉強すること
 入試直前は基礎的な問題と今までやってきたことの見直し(確認)を行うこと。入試において重要なことは他の受験生が正解する問題は確実に正解する(これが大事)ということです。そして、他の受験生が出来ない問題を1問でいいから正解すれば、差が生まれ合格につながります。

④普段どおりの食事
 試験前夜の食事に、「受験にカツ!!で大盛りカツ丼!」 これは、最悪です。この手の食事は避けましょう。勉強で弱った体がビックリしてしまいます。
 3大栄養素のタンパク質と炭水化物と脂肪のうち、脂肪である油が、消化吸収に一番時間が掛かるのです。胃がもたれてしまってはベストコンディションで試験に望めません。お母さんは普段どおりの環境で普段どおりの食事を心がけましょう。

⑤試験当日の昼ご飯
 午後まで試験がある場合、昼ごはんの量と質が問題です。午後の試験は、一番眠くなる時間帯です。食べ過ぎると眠くなります。消化の良い、油分の少ないものを、軽めにとりましょう。
 また、チョコレートは空腹感と眠気を同時に消すので嫌いでなければいいかもしれません。

⑥筆記用具や受験票
 筆記具や受験票は、万が一なくしたり、忘れたりしても試験は受けられる。最悪の事態を今から考えて、もしもその状況に陥ったときでも対処できるようにしておくことが重要です。リスニングが聞こえにくいかもしれない。何かあったときは落ち着いて試験官に言って、対処してもらうこと。

⑦前日眠れなくても問題ない
 試験前夜、もしもよく眠れなくても心配しないこと。睡眠時間が少なくても、ちゃんと起きるべき時間に起きて身支度をすること。前夜の睡眠が浅くても合否とは無関係。今まで勉強してきた自信があれば大丈夫です。
緊張するのは当たり前。プレッシャーに押しつぶされそうになるのも当たり前。それを受け入れて試験に臨むことです。

 

まとめると、どんなことがおきようと受け入れて、普段どおりの生活を心がけるということです。

高3の受験生には、今までの努力を信じて普段どおりの実力が出せるようにと祈っています。

また、これを読んでいただいている受験生、受験生の親御さんも受験生が最大限の実力を発揮できることを願っています。

理科 N