2012年12月アーカイブ

 12月も半ばを過ぎ、今年も残りわずかとなりました。一年を振り返ってみると今年もさまざまな出来事がありました。
 中でも自分自身の挑戦として思い出深いのは、初めての富士登山です。実は10年ほど前にツアーが台風で中止になって以来のリベンジでもありました。今年は職員山岳部を結成し(部員2名の非公認団体ですが^^;)、活動2回目にして今回の富士登山に至りました。ペースがわからないので、初心者でも安心なガイドさんつきのツアーに申し込みました。
 当日は天気にも恵まれ、絶好の登山日和。装備も万全に、あとはひたすら登るのみ。序盤は遠くの山々や雲を下に見下ろし、眺めを楽しみながら一歩一歩進んで行きました。ところが、高度がだんだん上がってくると空気も薄くなってきて、体力の消耗が著しくなります。普段の運動不足を痛感するところなのですが、足を一歩前に進めることが、階段を一段上がることが、こんなにも大変なのかと、登山が辛くなっていきました。しかし、ここまで来たらあと戻りもできないと、自分を励ましながらなんとか歩を進め、ついに登頂!山頂からのご来光も果たして素晴らしく、なんとも表現し難い達成感を味わうことができました。私のマイペースな登山に一緒にお付き合いくださったO先生やガイドさんにはとても感謝しています。
 今回の登山、たとえゆっくりでも一歩一歩を着実に重ねることで、ゴールに辿り着くことができます。人生もまた然り・・・。
 さて、来年もまた何か新たなことに挑んでいきたいと思います。    N

富士山ご来光(中林)

ハーイ!久々の美人教師Yです(^o^)。みなさんお元気でしたか?

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あっという間に師走を迎えてしまいたましたが、皆さんにとって、今年はどのような一年でしたか?先日、 今年の7月下旬に英国語学研修に行ったメンバーたちと一緒に、ボーンマスでお世話になったホームステイ先のファミリーに「クリスマスカード」を書きました。メンバーたちはカードを作成しながら、「家族の方々元気かな〜?」「もう一度会いたいね・・・」などとファミリーのことを思い出しながら各々話しをしていました。右も左も分からない異国の地で、辛いことも困ったこともたくさんあったはずですが、そんな時、助けてくれたホストファミリーの温かさや優しさはきっと一生忘れられないことでしょう。

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私も、ホストマザーのスザンヌさんにカードを書きました。毎日、色々なアクシデント!?で帰宅が夜の8時過ぎになっても、とっても美味しい手作りの温かいミールと笑顔で、私を待っていてくれました。困っていた時にもすぐに車を出してくれたり、学校まで大きな荷物を運んでくれたり、朝早くからお弁当を作ってくれたり、そしてなによりも毎日の出来事を一生懸命に聞いてくれて、さらにアドバイスまで頂くことも・・・。スザンヌママさんのおかげで、私も全く病気をせず、毎日元気ハツラツと学校に行くことができ、生徒のみなさんと笑顔でハードスケジュールをこなすことができたと思っております。実は、生徒さんだけでなく、今回のホームステイ先で国境を越えた人間の温かさを本当に身にしみて感じたのはこの私かもしれません・・・。スザンヌママいう素敵な出会いに感謝!!短いホームステイ滞在でしたが、私にとって充実した貴重な時間でした。

今後、日本にいる外国人で困っている方がいたら、国境や性別や人種を越えて、あのスザンヌママのように優しい心使いで、助けてあげようと心から思っております。

イギリスの伝統料理
イギリスの伝統料理

この料理のおかげで心身ともに健康でいられました!
料理のおかげで心身ともに健康でいられました!

今週、生徒達は二学期の実力テストの真っ最中です。

図書室では毎年、このテスト期間の閉室中に

クリスマスの展示や飾り付けをします。

今年、図書室のクリスマスツリーは四つ。

十年前に私が用意したのは一つ。

あとの三つは卒業した六年生たちから寄贈されたものです。

高校生活最後の12月を惜しみながら教室に飾られたツリーや

12月になると毎年、教卓に飾られたツリー、

クラスで少しずつオーナメントを増やしていったツリー。

テストが終わったら、先輩たちの思いの詰まったツリーに囲まれて

あたたかい気持ちで、この冬に読む本を選んでくれたらうれしいなと思います。

(宇井)

社会科のOです。日本史を担当しています。

突然ですが、次の隠語は何をあらわす言葉か分かりますでしょうか?

 

「薩摩守」

 

答えは、列車の運賃をごまかす犯罪、つまりキセルのことです。

現在、NHKで放映中の「平清盛」にも登場する清盛の弟の平忠度(ただのり)は薩摩守でした。歌人であるとともに平家一門の中でも特に勇猛な武人として知られ、一の谷の戦いで壮絶な最期を迎えた人物です。

薩摩守=忠度=ただのり=ただ乗り=キセル

上記のようにこの隠語が生まれています。

私がこの隠語を知ったのは、昭和一桁生まれの元教員の方が、ふと口にしたからです。現在30代後半の私は当然、その隠語は知りませんでしたが、日本中世史が選考だったのですぐにピンときました。

 

またその方がこんな言い回しで話されているのを聞いたことがあります。

「いつまでも荘園を守るようなことをしていないで、新しいことをしないと……」

平安時代以来、地方豪族の多くは荘園領主に仕える荘官に任命してもらうことで自分の所領支配を正当化してもらっていましたが、中世末期に登場した戦国大名は、荘園制のルールを無視し、自らを公的な支配者と位置づけて領国を支配し、私的に土地を所有する荘園領主への年貢納入は行いませんでした。「古いルールにとらわれず、新しいことに取り組む」ことを上記のように表現したのです。

 その方は歴史の先生でも古典の先生でもなく、理科の先生でした。現在のお年寄りの世代はこのように、日常的な会話に歴史用語がでてくるほど、歴史的な知識があったものです。

 

では今の中高生はどうか。8年前、幕末が大好きな生徒が「松平容保が肥後守(ひごのもり)になったと書いてある本を読んだのですが、守(もり)とは何ですか?」と質問してきました。守は「かみ」と読むのが正しく、国司の長官のことです。私は小さい頃から、夕方に放送している時代劇の再放送などを観ていましたから、「大岡越前守」などを何とよむかは自然と知っていました。その生徒はいま流行の「レキジョ」のさきがけになると思うのですが、大河ドラマなどの歴史ドラマは観るけれど、勧善懲悪、人情をテーマにした娯楽時代劇は関心がなかったようです。

 

自分の国の昔のことを知っているというのは、教養としてもっとも重要な要素だと思いますが、公立・私立を問わず、進学実績が学校の実力を示す社会の中で、受験に不要な知識は切り捨て、古典や歴史を娯楽として楽しむ余裕がなくなっているのではないかと思います。

また時代が進むにつれ、歴史の授業がやりにくくなってきているのも事実です。かつての大蔵省が財務省に改編されて11年。数年前までは律令国家の大蔵省や明治政府の大蔵省について、特に説明せずに授業をすすめることが可能でしたが、いまは「現在の財務省」との説明が必要です。市町村合併で郡部が極端に減少し、今では「郡」という概念を説明するのも一苦労です。そうした中で教科書は旧態依然と「5月15日には海軍青年将校の一団が首相官邸におし入り、犬養毅首相を射殺するという事件」などという記述をし、「将校とは何か」という説明はありません。

今後は、教養を身につけることを主眼にした歴史教育、同時に、歴史的な知識がないことを前提とした教材の見直しが必要ではないかと考えはじめています。