2013年3月アーカイブ

桜と言えば春の代名詞。出会いと別れを感じさせる最高の演出家といえるでしょう。私達日本人は古来より桜の美しさと、それ以上に「儚さ」に胸を打たれて和歌を詠み・絵に描き・酒を酌み交わしてきました。

その「儚さ」の根底にあるのは「時間」です。過ぎ去った時間は決して元には戻りません。散った桜の花びらが再び元に戻らないように。それでも桜は毎年花を咲かせることをやめません。儚く過ぎ去る時間を知っていてなお、新しい命を・可能性を・思いをのせて。

時が経つのは早いもので、私が小野学園に勤務するようになって丁度一年が経過しようとしています。ここで新たな生徒・同僚と出会い、沢山の経験と思い出をもらいました。私を構成する確かなものを、この一年という時間を費やして、得ることができたと感じています。

桜が花咲くのは年に一度きり。しかし私達人間は、常に新たな可能性を秘めています。その年・その日・その時間を大切にして欲しい。その上で毎年・毎日・いつでも新しいことにチャレンジし続けてほしい。正面玄関の、今はまだ花咲くことを夢見ている桜を仰ぎ、卒業生にこんな言葉を贈りたくなった国語科のT・Tでした。

Sakura2