2014年6月アーカイブ

  新入生にとっては初めての定期試験を終えたのもつかの間、生徒たちは現在、7月1・2日に開催される体育祭に向けて、熱心に朝練に励んでいます。

  そして、体育祭後の3日には芸術鑑賞があります。今年度の演目は、宝塚歌劇団による『ベルサイユのばら』。実は私は原作の大ファンで、それをきっかけに世界史が好きになったといっても過言ではありません。ベルばらで描かれているのは、1789年に起こったフランス革命の前後の時代。フランスの民衆たちが、身分制や生活の改善などを求め、最終的には絶対王政を打倒していくという史実に、フィクションを絡めた一大ドラマです。

  「歴史」を学ぶ、ということは時間もかかるし、覚える量も膨大だし...と苦手意識を持っている人も多いと思います。ただ、「歴史」を学ぶ方法は、何も教科書を追いかけるだけではありません。今回の芸術鑑賞のように、舞台や映画、漫画やテレビ番組なども上質な教材です。また、例えば同じ本でも、読んだ年齢によって感じ方が変わっていくというのも文化や芸術に触れる醍醐味だと思います。

  本を読んだり映画を観たりすることは、生きるために絶対にしなければならないことではありません。けれど、それらは「人間」だから出来ることで、人間を「深く」・「豊かに」してくれるものだと思います。私にとって芸術に触れることは、純粋に心がワクワクし、好奇心を刺激してくれる大切な時間です。『ベルサイユのばら』の圧倒的に華やかな世界と、その裏での演者の方たちの途方もない努力を、いちベルばらファンとして生徒の皆さんにも感じてもらえると嬉しいです。

                                                                                                                                                                                                 社会科・C

私は今教員として勤務していますが、それに際して心に残っている、あるいは心に留めておかなければ、と思うことが2つあります。手前味噌かもしれませんが、私の2人の祖母の言葉です。

 

中学生のとき母方の祖母から将来の職業について尋ねられたので、「中学か高校の数学の教員(あえて先生といわない)になりたい」と言ったところ、「先生とよばれるほどのバカでなし、か」と笑いながら祖母は答えました。そのときは何とも思いませんでしたが、今はその言葉が身にしみています。「先生」と人からよばれる職業の人、特に教員はそうなのですが、先生、先生とよばれているうちに自分が一廉の者になったように錯覚してしまいがちです。それを戒める為の言葉として記憶しておきたいと思います。

 

また父方の祖母はよく次のように言っていました。               

「偉い人っていうのは絶対に威張らないし、腰が低くて、人に対して礼儀正しく接するものだよ。」

本当にその通りだと思います。私自身は、(勿論!)偉くも何ともない凡人ですが、少なくとも他人に対しては出来るだけ丁寧な態度で接したいと思います。

 

祖母たちは高等教育には全く縁のない人たちでしたが、彼女たちの言葉は教員として勤務

している私自身にとっては宝物です。皆さんはどう思われますか?

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   5月、高校2年生と一緒にオーストラリアに行ってきました。この修学旅行で生徒たちは本当に多くの経験をし、たくさんの思い出を作ることが出来ました。生活の様子はぜひ「はい、校長室です」や「今週の小野学園」をご覧いただきたいと思います。

    さて、様々なプログラムの中で、多くの生徒が楽しみにしつつも不安が大きかったのが交流会だったろうと思います。なぜなら、現地の高校生と1対1でペアを組まなくてはいけなかったからです。ホストファミリーとの交流や自主研修での経験を通して少しは自信がついたとはいえ,1対1とは・・・。交流校前に到着したバスから降りる直前の,生徒の緊張でこわばった顔は今もはっきり覚えています。でも,そんな心配もすぐに解消です。相手は同じ年頃の同じ女の子。共感できることはいっぱいあります。言葉は単語しかわからなくても,一生懸命話して笑い合えば,あっという間にみんな友達です。帰りのバスの車内では,何人とアドレスを交換したか自慢しあう姿も見られました。

    出会いは少なからず自分自身に影響を与えます。今回,期間としては一週間という短いものでしたが,そこで出会った人々とは密度の濃い時間を過ごすことが出来ました。携帯で,ラインで,瞬間的に会話が出来る世の中ですが,相手の思いをくみ取りながら会話をする本来のコミュニケーションの取り方がそこにありました。言葉を知らなくても,上手に話が出来なくても,気持ちで心を通わせること出来るということ。気持ちが通じた時の喜びや嬉しさ。外見が異なっても人として感じる気持ちは万国共通だということ。修学旅行の楽しさを通して,そういった人間同士の付き合い方の楽しさも改めて実感してくれたことと思います。次は自分の力で世界を旅する人に成長してもらいたいと願っています。