2015年1月アーカイブ

  今年度も残すところあと2ヶ月ばかりですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今回は、今年度取り組んでよかったと思うことの中から、中学2年生の職業インタビューについてお話します。

 

  中学2年生は、進路学習の一環として、「職業インタビュー」を実施しました。

  この取り組みの主たる目的は、「仕事」と「学問」のつながりを学び、自分の将来について考える一助とするということです。

  まず夏休みに、働いている方にアポイントをとり、インタビューにうかがいます。インタビューでは、あらかじめ事前学習で用意した質問をします。その質問は、仕事内容、やりがい、苦労する点、必要な資格、学生時代に学んだことなど、さまざまです。その後、学校にてインタビュー内容を壁新聞形式のレポートにまとめます。全員のレポートを掲示し、お互いに読むことで他の職業についてもうかがい知ることができます。さらに事後学習では、大学での専門分野と職業とのつながりについても触れていきます。

 

  さて、この職業インタビュー。多くの生徒にとっては、大人にかしこまったインタビューをするのは初めての経験でした。訪問時の緊張は大変なものだったようですが、先方に優しく接していただき、インタビューを終えたあとは安心感や充実感を得られたことでしょう。今回の取り組みを通し、イメージでしかなかった「働くということ」が、より身近なものに感じられたようです。

 

  生徒たちの感想には、「自分の将来のために、今の勉強をがんばりたい」ということばが、多く並んでいました。このことにこそ、この職業インタビューを実施する意味があったと私は実感しました。多感な時期で、自分を見つめ出し、「勉強って何のためにするだろうか」と考え出したり、学校での勉強が無意味に思えてしまったりすることもあるでしょう。そんな時期だからこそ、保護者や教員とは違った立場の大人と話すという経験は貴重なものであったと思います。生徒たちの成長が見られた取り組みとなりました。

 

  この取り組みを糧に、彼女たちがこれからどんなふうに考え、どんな進路を選んでいくのか、ますます楽しみとなりました。「がんばりたい」という気持ちに寄り添えるよう、こちらも努力していきたいと感じています。

 

中学部N

  先月から、新聞一面のコラムを毎朝、読んでいます。

  きっかけは、大学入試のために新聞のコラムの書き写しと要約を続けていた生徒の言葉でした。

―これって、役に立ってるんですかねえ。

  がんばって続けてきたものの、入試を目前にして、不安になっての発言のようでした。

  そこで、せっかくなので、三紙のコラムを毎朝、読んでみることにしました。

 読み続けてみると、まず、文学者の名前が度々出てくることに驚きました。この一か月で、ヘミングウェイ、高浜虚子、ディケンズ、内田百閒、中島敦、宮尾登美子、夏目漱石が登場しました。私にはうれしい発見です。

 次に思うことは、コラムの書き手の文章力。毎日、その日にちなんだテーマで、ほぼ同じ字数でまとめる力量。プロなんだから当たり前、と言ってしまえばそれまでですが、毎日読んでみると改めて感心させられます。

  そして、面白かったのはテーマの選び方です。読み比べると、三紙が全く異なるテーマの日もあれば、二紙が同じテーマの日もあります。三紙が同じだったことは二回。「アメリカ、キューバの国交開始交渉へ」「フランス週刊誌編集部へのテロ」です。三紙の筆者が同じ日に選んだということからも事の重大さがわかります。

  書き写しや要約の意義はともかく、コラムだけでなく新聞を毎日、読み続けることには、やはり意味があると思います。そして、できればインターネットでニュースをチェックするだけではなく、新聞を開いて見てみること。三紙を読み比べなくとも、記事が掲載されている場所や、見出しの文字の大きさなどから、その出来事の重要性も伝わってきます。

  でも、とりあえずはコラムから、という人はぜひ図書室へ。毎日、三紙のコラムを掲示しています。