卒業式 学校長式辞

2015年3月13日(金) 
 小野学園女子中学校第68回
 小野学園女子高等学校第66回
 卒業式 学校長 式辞

 厳しいしい寒さもようやく和らぎ、校庭の桜の蕾も、春の兆しと共に、膨らみが大きくなっているように感じられます。このよき日に、ご来賓の皆様、並びに保護者や、ご家族の皆様方のご列席をいただき、小野学園女子中学校、第六十八回、小野学園女子高等学校、第六十六回の卒業式を迎えることとなりました。教職員一同、この上のない喜びであり、学園を代表して、こころよりお祝いを申し上げます。

 ただ今、99名の皆さんに、卒業証書を授与いたしました。保護者の皆様におかれましては、お子様が、本校での課程を無事修了され、本日、晴れの卒業の日を迎えることができ、大変お喜びのことと思います。高段からではございますが、心よりお祝いを申し上げますとともに、長い間、本校の教育活動に、ご理解とご協力を賜りました事を、深く感謝し、厚く御礼を申し上げます。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんと一緒に過ごした、三年間、あるいは六年間は、若さ溢れる皆さんの笑顔や、躍動感ある行動と共に、たくさんの思い出があり、語りつくすことができません。入学試験の合格発表の喜びの声に始まり、西湖での「学習習慣プログラム合宿」、中学での「沖縄修学旅行」、高校での「北海道修学旅行」も忘れることのできない、行事の一つでした。また、教科の学習はもとより、ホームルーム活動や部活動、志ら梅祭など、いろいろな学校行事を通して、友達や先生と交流を図り、多くのことを学んだことと思います。

 皆さんは、今日の卒業を機に、それぞれの新しい道に出発する日でもあります。近代教育の礎を築いた「福沢諭吉」先生は、その著書「学問のすすめ」で、「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」と言っております。これは、人生は前に進むしかないのだということです。先ずは自分自身が、毎日の努力を怠らず、自己の目標に向けて、自らの目標を達成して初めて、周りの世界も、満足する社会となるということです。

 世の中では、経済成長も以前に比べて上向きと報道され、未来への明るい兆しも見えてきました。しかし、日本でも、世界でも、いたるところで痛ましい出来事も起きており、日本人も巻き込まれています。社会環境や政治、経済、教育、国際問題、あるいは、いつ起こるかわからない自然災害など、不透明な状況も、広がっています。皆さんは、このような環境の中で、次の新しい場所へ出発することになりました。世界的にも、これからはもっともっと「若い力」が必要な時代になってきています。言うなれば「皆さん」の時代です。世界は「皆さん」の出番を待っているのです。小野学園の教育方針でである、「清く、正しく、美しく」の教育を忘れず、将来の夢や希望に向けて一歩一歩、前進を続け、必ず「自己実現」することを期待しています。

 さて、現在日本は五年後の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて準備が進められています。学校の近くの大井ふ頭中央海浜公園が、オリンピックの「大井ホッケー競技場」となる事も決定しています。小野学園の「グランドホッケー部」は、女子高校の「部活動」として、日本で初めて創部されました。「国体」四連覇を初め、「全日本選手権」の制覇など輝かしい実績を作ってきました。今回、本校にも、オリンピックの協力要請が来ています。

 このように学園の伝統とは、多くの卒業生によって継続され、実を結び、評価されていくものだと思います。皆さんの在学中の活動の一つ一つも必ず積み重なり、後輩に引き継がれ、小野学園の「伝統」となって永遠に続いていくはずです。将来皆さんが、社会に出てからも、このことを忘れず、卒業してからも小野学園の仲間であることを、思い出してください。そして、同窓会や、志ら梅祭など、色々な行事の時には、是非学校を訪ねて来てください。その時には、一段と成長した皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 卒業式のこのよき日に当たり、「99名の卒業生の、一人一人の、大いなる未来に、幸多かれ!」と心より祈り、学校長式辞といたします。 

 平成27年3月13日  小野学園女子中学・高等学校 校長 小野時英