2015年7月アーカイブ

 中学時代のことです。期末テストも近い頃、私は数学のライバルである彼に言いました。「今度の期末テストは難しそうだね」。すると彼は、「俺、解けない問題なんてないから。」と、言ってのけたのです。 なんという傲慢!!彼のこの一言が私の心の中でいつまでも引っかかって、私は彼を許すことができませんでした。
 「先生、とにかく骨のある問題を私にください」、私はそうせがんで、数学オリンピックに出されたという問題を手に入れました。私は早々に降参し、解法を手に入れた私はこともあろうに彼にその問題を出したのです。
 「解けない問題なんてない、って言ったよな。これ、解いてみろよ」。やれるものなら、やってみろよ。彼の降伏する姿を思い浮かべながら、私はねじれた幸福に浸っていました。案の定一日たっても彼は何もいってきませんでした。
 忘れかけていた3日後に、彼が「解けた」、と言ってきたのです。何を今更、と思いましたが、答えをみると、驚くことに、先生からもらった解法と全く同じだったのです。
 「俺 解けない問題がないって言ったのは、解けるまで解くからさ。ただそれだけだよ。」 答えが合っていたのも驚いたが、それ以上に驚いたのは、彼は常に解けるまで挑戦し続けてきたことだった。それが何日かかろうともあきらめずに投げ出さずに、一人で挑んでいたのだ。完敗... やってやれないものなんかない。自分もやろう。

Ken1