暦とともに

梅雨に入り、雨の日が続きますが、ときおり雲間から覗く陽射しは強く、夏が近づいてきていることを感じます。

さて、このような時候の挨拶は、日本人なら誰でも聞いたこと、あるいは読んだことがあるかと思います。スマートフォンやSNSの普及により、手紙のやりとりが少なくなった現代ですが、このような季節を感じさせる挨拶は今でも残っています。

先日、生徒に授業で二十四節季と七十二候の話をしました。生徒も「立春」「立秋」、「夏至」「冬至」など世間で話題になるものは知っているようでしたが、それ以外のものは初めて聞いたといった様子でした。本日621日は「夏至」ですが、そのひとつ前の節季を御存じでしょうか。65日~20日前後の季節を「芒種」といいます。「芒種」とは稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃のことをさします。生徒からすれば「地味」で「よくわからない」節季だと思います。しかし、これは日本人が四季とともに稲を育て米を食していたことを強く感じられる節季です。

都会に住み、日夜建物の中で過ごすことの多い私たちでも、暦を通して季節を感じることができます。それはとても素敵なことではないでしょうか。日本のこまやかな季節の変化を暦とともに感じていきたいと思う日々です。

国語科H