1冊の雑誌から思い出すこと

 先日、新しくできた書店をのぞいたら、数か月前に発行された雑誌の特別号がディスプレイされていて思わず購入してしまいました。この雑誌が発行されたとき、いつも使っている書店で見かけていたはずなのに。やはり本の見せ方、並べ方は大切なんだなと実感しました。
 さて、肝心の雑誌ですがタイトルは『文藝別冊 総特集 俵万智』。私自身は大学でも短歌の研究会に出ていたこともあり、彼女の歌に触れる機会はたくさんありました。生徒と話題にしたこともあります。それがなぜ今、この雑誌が気になってしまったかというと、表紙に今年は『サラダ記念日』刊行30周年とうたわれているのに気付いたからです。
 私が高校一年生のとき国語の授業を担当してくださった先生は、大学を卒業したばかりの女性の先生でした。その先生がときどき「私の大好きな俵万智さんがね」と話されていたのを、表紙を見ていたら思い出しました。そういえば世間では『ノルウェイの森』や『キッチン』とともにこの歌集が話題になっていました。そして、その先生の授業で「羅生門」や万葉集の歌、与謝野晶子の歌を習ったことを思い出しました。私の授業は少しでも生徒たちの記憶に残るだろうか。残るものがあってほしいと思います。
by U