「女子大生」に戻った日

 先日母校の大学で、お世話になった先生の最終講義に出席しました。今年度で退職なさるとのことで年末にこの連絡を受けたときは、もうそんなご年齢になられるのか...と時の流れの速さを感じずにはいられませんでした。

 講義当日、だいぶ久しぶりの「女子大生」気分でキャンパスへ出向き、現役の学生に混ざって講義室の隅に着席しました。

 その日の授業は、ゲストに日本人の翻訳家の方をまねき、先生とのトークセッションといった形で進められました。先生はアメリカご出身で、大学で学生の指導をする傍ら、日本人作家の作品の英訳をする翻訳のお仕事もされています。その作家の文体の特徴をいかすにはどのように表すか、言葉遊びや語呂合わせを訳するときはどうするか、文化的な背景を知らないと理解が難しいことをどう表現するかなど、翻訳にまつわる興味深い話をたくさん聞くことができました。ある外国人の翻訳家が「今川焼(日本人ならたいていの人が食べ物だと分かりますよね。)」を「器などの焼き物」として訳していたという話も言葉のおもしろさを感じる部分でした。

 講義の中ではたくさんの文学作品が紹介されたのですが、恥ずかしながら読んだことのないものばかり...。学ぶべきことは尽きないものだとつくづく思いました。

 聴講を終えたあとはその足で書店に立ち寄り、講義で話題となっていた小説を数冊購入。自分自身の授業にもつながるようにもっと多角的に勉強しなければという思いを新たにできた一日でした。

英語科N