2018年9月アーカイブ

 皆さんには尊敬できる存在はいますか?面接試験等でも良く聞かれる質問で、多くの人は恩師だったり両親だったりを答えるのではないだろうか。

 私にも尊敬できる人が数人いるが、その中でも思い出深い存在は大学生のときアルバイトをしていた飲食店の店長だ。その店長は、学生時代相当ヤンチャしてたらしく、ここで書くことがはばかられるくらいの武勇伝を持っている人で、自分はそんな話を閉店作業後のメンバーで行くファミレスや牛丼店で深夜まで聞くのが大好きだった。

 出入りの激しい飲食店バイトで長く続けている存在となった自分は、重要なポジションを任せられるようになり日々忙しい業務をこなしていた。そんな中ある事件が起きた。数日の間で立て続けに数件お客様からクレームを受けたのだ。店長を呼べと言われ名指しであんな店員がいるならもう二度とお店に行きたくないとも言われた。飲食店で理不尽なクレームは良くあり、周りも気にしなくていいよと言ってくれるのだが、結構ショックを受け店長に相談をした。そのとき何を話したかは良く覚えてないが、ほとんどは愚痴で、もう重要なポジションを続けていく自信が無いと言い続けていた。

数時間たっても、もうできないという自分の主張を受け入れない店長に自分は「こんな長い時間つまんない愚痴聞かされるの面倒くさいでしょう、もうよくないですか?」とすごい失礼なことを言ってしまった。少し黙った店長は「〇〇君、俺のこと好きだろ。」と言い、「俺は俺のことを好きだという人を信じるし、その人の話ならいくらでも聞くよ。」と続けた。異性にでも相当恥ずかしいだろう言葉を同性相手に店長はさらっと言ってのけた。その言葉を聞いた自分は何も言い返せずに「分かりました今まで通り続けます。」とすんなりと折れてしまった。

 バイトは大学卒業と同時に辞めたのでもう10年近く昔の話で、その当時の店長の年齢である27歳を軽く越えた年齢となり、店長とは辞めて以来数回近況報告をした程度で今では連絡も取っていないが、今でも憧れの存在で目標でもある。職業は違うが人を導く立場として悩んだときは店長ならどういう対応をするだろうかと思ったりもしている。

 人を成長させるのは人である。皆さんもこれからの人生で目標にできるような存在に出会い自分を成長させていって欲しいと思っている。

数学科S

今年の夏休みに2泊3日で、地学の研修会に参加しました。茨城県・栃木県・群馬県を巡り地質的に特徴的な場所や化石などを学びました。
初日の午前中は茨城県の筑波山に登り、形成過程や構成している岩石・地質などを専門の先生に詳しく教えて頂きました。筑波山の麓は花崗岩(かこうがん)が多くみられ、岩石中にはカリ長石という白っぽい鉱物が入っています。境内に向かう階段にも見られ、これがこの地域では特徴的な石だそうです。山頂へはケーブルカーに乗り、スカイツリーよりも高800mほどまで登りました。標高が高い分、気温は涼しく爽やかでした(ちなみにこの日は猛暑日です)。山頂は麓で見られた石はなく、その代わりに硬く丈夫な斑れい岩(黒雲母入り)などが見られました。1つの山でありながら、高さによって岩石が異なる・・・!?この違いは、筑波山の形成過程(数千年前に海中で誕生)にありました。

形成過程を簡単に説明します   (産総研、茨城大学地質情報活用プロジェクト より参照)
①7500万年前頃、斑れい岩を形成するマグマが地下でゆっくり固まりました。
②6000万年前頃、花崗岩のマグマが斑れい岩を取り込むように出てきて、冷えて固まりました。
③地殻変動が起こり、隆起→ 陸上に。
④長い時間をかけて侵食(風雨により削られる)され、比較的もろい花崗岩はくずれて筑波山の山体下部と裾野に広がり、硬く丈夫な斑れい岩は残って、山体の上部をつくっています。

麓や裾野に広がる花崗岩は、7月の広島豪雨で注目された花崗岩と同じ性質だそうです。古くから石材として使われていた身近な石です。しかし、長い年月による風化で砂状(真砂(まさ))になり、強い降雨・大量の水により多量の砂が流れ出す特徴があります。今回様々な特徴を改めて学び、まだまだ知らないことがたくさんあるな~と感じました。
午後は稲田石(黒雲母花崗岩)や耐火性に強い大谷石(凝灰岩)などを訪ねました。2日目以降も毎日学ぶこと・感動する場面や、それぞれが印象深く、「目からうろこが落ちる」内容など、3日間以上の体験をしたのではと思うくらい充実していました。
3日間を通して、実物を見ること・触れること・体験することは、印象に残り、肌で空気感を感じることができたり、新たな気づきもあり、とても大切だと感じました。これからの授業に活かしていきたいと思います。
理科 O