夏期理科研修に参加して

今年の夏休みに2泊3日で、地学の研修会に参加しました。茨城県・栃木県・群馬県を巡り地質的に特徴的な場所や化石などを学びました。
初日の午前中は茨城県の筑波山に登り、形成過程や構成している岩石・地質などを専門の先生に詳しく教えて頂きました。筑波山の麓は花崗岩(かこうがん)が多くみられ、岩石中にはカリ長石という白っぽい鉱物が入っています。境内に向かう階段にも見られ、これがこの地域では特徴的な石だそうです。山頂へはケーブルカーに乗り、スカイツリーよりも高800mほどまで登りました。標高が高い分、気温は涼しく爽やかでした(ちなみにこの日は猛暑日です)。山頂は麓で見られた石はなく、その代わりに硬く丈夫な斑れい岩(黒雲母入り)などが見られました。1つの山でありながら、高さによって岩石が異なる・・・!?この違いは、筑波山の形成過程(数千年前に海中で誕生)にありました。

形成過程を簡単に説明します   (産総研、茨城大学地質情報活用プロジェクト より参照)
①7500万年前頃、斑れい岩を形成するマグマが地下でゆっくり固まりました。
②6000万年前頃、花崗岩のマグマが斑れい岩を取り込むように出てきて、冷えて固まりました。
③地殻変動が起こり、隆起→ 陸上に。
④長い時間をかけて侵食(風雨により削られる)され、比較的もろい花崗岩はくずれて筑波山の山体下部と裾野に広がり、硬く丈夫な斑れい岩は残って、山体の上部をつくっています。

麓や裾野に広がる花崗岩は、7月の広島豪雨で注目された花崗岩と同じ性質だそうです。古くから石材として使われていた身近な石です。しかし、長い年月による風化で砂状(真砂(まさ))になり、強い降雨・大量の水により多量の砂が流れ出す特徴があります。今回様々な特徴を改めて学び、まだまだ知らないことがたくさんあるな~と感じました。
午後は稲田石(黒雲母花崗岩)や耐火性に強い大谷石(凝灰岩)などを訪ねました。2日目以降も毎日学ぶこと・感動する場面や、それぞれが印象深く、「目からうろこが落ちる」内容など、3日間以上の体験をしたのではと思うくらい充実していました。
3日間を通して、実物を見ること・触れること・体験することは、印象に残り、肌で空気感を感じることができたり、新たな気づきもあり、とても大切だと感じました。これからの授業に活かしていきたいと思います。
理科 O