仰げば尊し

今年も卒業の季節がやってきて、本校でも先日、中学3年生、高校3年生を送り出しました。卒業生はそれぞれ新しいフィールドで新しい道を進んでいくことになります。それを最も喜び、安堵し、感慨無量を噛みしめているのは、親(保護者)であり、()()()()()ここまで引っぱってきた担任教員であると思います。そうした意味で式歌の中の歌詞には味わい深いものがあると式典の歌を聴きながら思いを巡らせました。

「わが師の恩」とは、自分を引っぱってきてくれた先生、自分を見守り育ててくれた親(保護者)へのそれであるとともに、それらの人々の思いや期待を感じ、受け止めて区切りの時を迎えた「己自身」にこそ在るのではないかと思います。主体としての自らを客体化する時、自分がこれから進んでいく道程を見晴るかすことが可能となり、己が為すべき使命または目標が明確になります。そうした時点に至った時、人は強い前進への意欲と活動エネルギーを得ることができるのだと思います。

翻って、私自身にこれを当てはめて私は自らに対して「仰げば尊し」たる存在であっただろうかと考える時、まだまだその道のりは遠いと思わざるを得ません。これからの一年間を「仰げば尊し わが師の恩」を自らの中に感じることができるような強い思いに彩られた時間を本校に学ぶ皆さんとともに過ごしたいと念じています。